3/23に発生した愛媛(今治市・西条市)の大規模山林火災は、およそ442ヘクタールを焼き尽くし、23棟の家屋が被害を受け、平成以降最悪の被害となりました。

弊社の別棟工場が避難指示地域にあり、停電が起こる中、一部車両・専用機械を移動させたりと、対応に追われました。

見上げれば火の手がすぐ近くまで迫っており、飛び火による延焼がいつ起きてもおかしくない状況に、近隣の集合住宅まで被害が広がらないか心配しましたが、自衛隊の消防へリによる放水活動・他県からの消防協力に加え、地元の消防・消防団員の皆様の迅速な消火活動のおかげで、集合住宅への被害はギリギリのところで食い止められ、大切な人命を救っていただきました。

火災場所から近いこともあり、多くの皆様からご心配をいただきました。ご連絡くださった皆様には心より御礼申し上げます。

弊社は無事でしたが、飛び火による家屋の被害もありましたので、何かできることがあれば支援したいと考えていたところ、鎮静後すぐに、阪神大震災から活動されている地元の民間支援団体から、日本防災士会愛媛県支部へ、調査と支援ボランティアの立ち上げの要請がありました。


≪現地調査の様子≫



 

想像以上の焼失に言葉を失いました。焼失後の豪雨等の二次災害を避けるためにも、防災士会として早急にできる支援をしていこうと話し合いました。


≪ボランティア活動の様子≫









被災された専業農家さんの数棟のビニールハウスの処理や農作業用倉庫・旧家屋を全焼された方々とともに片付け、軍人墓地周辺の雑木林・倒木の処理等、毎週末にボランティアの方達総出で手伝いました。
ご指導いただきましたNPO法人 Vサポート様、ボランティアにご参加いただいた有志、学校の先生・生徒の皆さん、地元自治会の有志、今後の植林のための調査をしてくださった造園緑化事業(協)の皆様、誠にありがとうございました。

火災が広範囲のため消防や市町の個別の支援には時間がかかります。「自分たちだけではどうにもならない」という悲痛な叫びに耳を傾け、早期再建を願い、今後も防災士として可能な限り支援を続け、防災・減災のお役に立ちたいと考えております。